「夫は必ず戻ってきます」。彰義隊に入った夫が金が必要になり妻・けいを質屋に預ける。けいは夫を信じ、帰りを待っている…。エンターテインメント性を高く評価された時代小説の新しい波!第12回角川春樹小説賞受賞作。幕末に取り残された男、質草にされた女、明治へと駆け急ぐ男。三人の生き様が交錯する、時代小説の傑作誕生!彰義隊に入った夫に、戦いの前に手元に金が必要だと質屋に預けられた妻・けい。そんな男なのに、けいはひたすらに夫を信じ、帰りを待っている。けいに興味を持った貧乏浪人・柏木宗太郎は、質屋から夫の捜索を頼まれ、動乱を目のあたりにしながら逃亡先と考えられる会津へ。その最中、新政府軍の参謀・速水興平と出会い、行を共にすることになるが……。エンターテインメント性を高く評価された時代小説の新しい波!
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