JPY ¥4,620
神仏判然令(神仏分離)以降150年、日本人は不思議な宗教環境を生きてきた。かつて神と仏がともにある神仏習合が否定されたとき、何が起きたのか―。本書は「日本人の宗教とは何か」を命題に掲げ、北部九州をフィールドに、祭りやしきたりに深く刻まれた実践や表象を通して、私たちの精神風土に根付き、今も息づく神仏習合のかたちを解き明していく。1章 神仏習合へのアプローチ(顕密仏教と宗教民俗―修験道を再考する;神仏習合と多配列クラス)2章 宗教民俗と神仏習合―大飯食らいと大綱引き(北部九州における宗教民俗の歴史的動態―二丈町淀川「大飯食らい」を中心に;呼子の宗教的環境)3章 神楽と鬼―神仏習合の展開("落差"を解く―豊前神楽をめぐる歴史人類学的一考察;豊前神楽の系譜と改変;多配列クラスとしての「鬼」―修正鬼会から神楽まで;まとめ―「鬼」と伝統文化)4章 山岳寺社と神仏習合―文化資源論への展開(弥谷寺の信仰と民俗;湖底に沈んだ文化資源―地域開発と文化保存;英彦山の信仰と民俗;まとめ―神仏習合と文化資源)5章 結論―日本の宗教文化と神仏習合(日本人の宗教意識と宗教人口;神仏習合の基本構造;「人」と「神」の関係;「仏」の降下―菩薩と明王;「人」と「神=仏」をつなぐもの―加持祈祷)   Honya Club.com


JPY ¥4,400
福岡大学福岡・東アジア・地域共生研究所/英彦山の宗教民俗と文化資源    HMV&BOOKS online


JPY ¥4,400
神仏分離令が発せられ、山伏が山を下り、百五十年余が過ぎた。そしていま―、再び神と仏が習合し、山岳修験が復興する。霊峰・英彦山を繙く。英彦山の信仰と民俗伝承からみた彦山―宝珠を中心に英彦山信仰の歴史的変遷の考察英彦山の伝燈大先達―英彦山修験道を牽引した山伏たち江戸時代後期における唐津の英彦山派山伏について記録からみる英彦山参りの現在―英彦山神宮所蔵「年参り(代参・祈願)団体名」の分析から英彦山参りと英彦山講に関する一考察―現代からの射程英彦山神宮における産業安全祈願祭について人々の篤い信仰に支えられ、千年もの歴史の中で特異な社会・文化を築き上げてきた日本三大霊山・英彦山。明治政府による神仏分離令、それにつづくすさまじい廃仏毀釈の嵐で、全山が壊滅的なまでに毀損され、修験が否定された山からは山伏の姿は消えた。 そしていま、崩れた石垣から新芽が萌ゆるように、「神仏習合」をキーワードに力強い復興の兆しがみえてきた。 ?古代から現代まで、新進気鋭の研究者が英彦山を多方面から紐解く。   Honya Club.com


JPY ¥770
白川琢磨(編者)~福岡大学 福岡・東アジア・地域共生研究所   ブックオフオンライン【PC・携帯共通】