芥川、太宰、三島という文学者を22年ごとに自殺させた昭和の文学とは一体何だったのか。「往」と「還」の狭間に立って今、"平成の文学"を展望する。昭和の文学―三人の文学者の自殺反構成的文学―島尾敏雄と小島信夫日野啓三『あの夕陽』田中小実昌『ポロポロ』野坂昭如『マリリン・モンロー・ノー・リターン』半村良『産霊山秘録』田中光二『スフィンクスを殺せ』筒井康隆『虚人たち』津島佑子・太田治子に見る「太宰治」の影島尾敏雄を送る森茉莉―『甘い蜜の部屋』の二重構造円地文子文学と『菊慈童』渋沢龍彦"昭和の子供よ"文学にとりつかれた人―磯田光一無頼派と前衛派の初点―石川淳論のうち色川武大『虫けら太平記』開高健ー豊かさに大きく生きた人文学思想家伊藤整―近代日本人の発想に諸形式正真の文学者―木山捷平尾崎一雄試論川崎長太郎の人と文学なぜ今、犀星、太宰、三好十郎なのか無頼派は天使、悪魔のごとく―坂口・太宰・檀の文学坂口安吾の復活世界の若者たちに読まれる太宰三島由紀夫への私的な想い高見順の思い出〔ほか〕
Honya Club.com