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職場との別れの時が、胸を抉り眼を沍えさせ、表面は淡く流れる。人生とはかくのごときか。表題作のほか、随筆、批評の名品を集成。別れも淡しコラムから(切れないベルト;ベトーヴ;映画詩;夢屋の嘆き;ホオズキ;ゴマダラカミキリ;復刻盤の喜び;海苔にバター ほか)署名本という重荷鈴木竜二氏を悼む他人の作品への批評(幸田露伴『五重塔』;金子光晴をめぐって;森三千代「天狗」;井上靖の詩の〈白〉のイメージ;山本健吉と近・現代詩;高見順の詩;安岡章太郎の初期の小説から;吉行淳之介の出発;北村太郎『犬の時代』と平出隆『胡桃の戦意のために』;杉山平一「解決」;片岡文雄「馬の居た町」;犬塚尭「河との婚姻」;清水哲男『東京』;那珂太郎「ロマネスク」)自作に触れて   Honya Club.com