イタリアのラディカル・デザインからダン&レイビーによるスペキュラティヴ・デザインまで―批評的なデザインの歴史、理論、実践を紹介し、新しいデザインの言説に見通しを与える一冊。第1章 クリティカル・デザインについて第2章 歴史第3章 理論、方法、そして戦術第4章 批評、機能そして分野第5章 実践第6章 クリティカル・デザインの実践と分野への貢献日本語版付録 「クリティカル/スペキュラティヴ・デザインは、日本においていかにして可能か?」座談会―水野大二郎×太田知也×岡田栄造×長谷川愛×岩渕正樹"現状肯定 "ではない" デザインとは?問いをデザインするデザインとは?"クリティカル・デザイン" とは、 問題解決のためではなく議論を提起するためのデザインです。近年注目されている "スペキュラティヴ・デザイン" のもとになったデザインの思想/態度でもあり、社会の問題に問いを投げかけ人々を議論に巻き込むデザインとしてこれまで欧州を中心に実践されてきました。問いをデザインし物語を生み出すことで、また、ユーザーの日常に侵入し現実と虚構をつなぐことで、当たり前とされている私たちの認識をひっくり返す−−クリティカル・デザインの力は、ここにあります。本書は、デザインを批評的(クリティカル)な実践として捉え、その "もう一つのデザイン" の歴史、理論、実践を1950年代ー現在まで概観します。HCI、参加型デザイン、デザインリサーチ、デザイン・フィクション、スペキュラティヴ・デザインなど、多様な概念や領域に触れながら整理がなされるので、新しいデザインの言説をつかみたい方にもおすすめです。今求められる、最適化や効率化をこえて機能する別なるデザインの可能性に、本書で入門しましょう。★日本語版付録「クリティカル/スペキュラティ
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