写真文化首都「写真の町」東川町が、総力を挙げて書き上げた!国道・鉄道・上水道のない町の「凄さ」に驚く!第1章 「三つの道がない」町が北海道にある(松岡市郎町長)第2章 木工の町(産業振興課)第3章 写真の町(写真の町課)第4章 教育環境(教育委員会)第5章 海外交流(交流促進課)第6章 「写真の町 ひがしかわ株主制度」(企画総務課)第7章 移住の町(定住促進課)"北海道旭川市の南東に位置し、大雪山の麓に広がる東川町は、人口約8,000人の小さな町である。町のどこからも山群の主峰・旭岳(標高2291m)をのぞむことができる。住民たちはまさに大自然のまっただ中で暮らしている。大都会の住人の目には単なる「田舎の町」と映るかもしれないが、その実態は想像をはるかに超える。現在4期目を務める松岡市郎町長は、町のロケーションを次のように説明している。 「東川町は『北の平城京』とも呼ばれている。その理由は、町の北側にあるキトウシ山(457m)から広がる眺望が、平城京の朱雀大路を中心とした碁盤の目状の町づくりと似ているからである。このエリアまでは、中心市街地から車で五分程度でしかない。東西南北がこのような環境下にある町は、全国的に見ても稀有であろう」 「北の平城京」、唐突に聞こえるかもしれないが、実際にキトウシ山からこの町を眺めたことのある者は「確かに!」と納得するはずだ。この町に暮らす人々は、こうした「稀有」な環境に誇りをもっており、その誇りが「町の元気さ」として現れているのかもしれない。 東川町では常に、大雪山、写真甲子園、クロスカントリースキー、木工クラフト、君の椅子、東川米、ひがしかわワイン、温泉、株主制度、町立日本語学校といった言葉が飛び交っている。本書ではこれらの言葉をキーワードに、
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