人はなんのために生まれ、生きて、死ぬのか。『精霊の守り人』で知られる作家が最愛の母の死を看取る日々の中で、聖路加国際病院の気鋭の医師と交わした往復書簡。豊かな知性と感性に彩られた二人の対話は驚きに満ち、深く静謐な世界へと導かれていく。未曾有のパンデミックに向き合う思い、未来への希望を綴った新章を追加。はじめに 思いがけぬ角度から飛んでくる球(上橋菜穂子)蓑虫と夕暮れの風(上橋菜穂子)陽の光、燦々と降りそそぐ海で(津田篤太郎)見えるもの、見えないもの(上橋菜穂子)切り口を変えると、見方が変わる(津田篤太郎)母の贈り物(上橋菜穂子)私たちの輪郭を形作るもの(津田篤太郎)流れの中で、バタバタと(上橋菜穂子)日常を再発見する(津田篤太郎)春の日の黄昏に(上橋菜穂子)死と再生、人生の物語化(津田篤太郎)おわりに 奇縁に導かれる「最高の選択」(津田篤太郎)未曾有のパンデミックにどう向き合うか(津田篤太郎)地球に宿る(上橋菜穂子)世界的な物語作家と聖路加の気鋭の漢方医が打ち合う、生命を巡る白熱のラリー!『精霊の守り人』から医学の未来まで、知的好奇心を刺戟する圧倒的な面白さ!なんのために生まれ、なんのために生き、なんのために死ぬのか。人は、答えが出ないとわかっている問いを、果てしなく問い続けるような脳を与えられて、生まれてきたのでしょうか。-上橋菜穂子なんのための生なのか、という問いは、いささか弱音のようにも聞こえるのですが、この弱音こそが、優れた物語の書き手である上橋さんの「創作の源泉」であるように私には見えてくるのです。-津田篤太郎最愛の母の肺がん判明をきっかけに出会った作家と医者。二人の話は、身体のシステム、性(セックス)、科学・非科学、自然災害、宗教、音楽、絵画、AI、直感……、漫画か
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