「死ぬ術は生涯をかけて学び取らねばならないものなのである」(セネカ)、「不知、生れ死ぬる人、何方より来たりて、何方へか去る」(鴨長明)、「『サヨナラ』ダケガ人生ダ」(井伏鱒二)―キケロやモンテーニュから古井由吉、山田風太郎まで、文芸誌の元編集長が、内外の名著から、より善く老いるための箴言を厳選して懇切にガイドする。晴れやかな老年を迎えるために―キケロ『老年について』/セネカ『生の短さについて』老いの正体、ここにあり―テオプラストス『人さまざま』/モンテーニュ『随想録』/ラ・ロシュフコオ『箴言と考察』無用者の存念―鴨長明『方丈記』/吉田兼好『徒然草』/『芭蕉文集』幸と不幸は綯い交ぜ―シェイクスピア『リア王』ほかありのままの死とは―トルストイ『イワン・イリッチの死』/チェーホフ『退屈な話』/正宗白鳥『一つの秘密』「老いづくり」から真の老いへ―永井荷風『新帰朝者日記』『日和下駄』『断腸亭日乗』上手に年をとる技術―アンドレ・モロア『私の生活技術』/ケストナー『人生処方詩集』/井伏鱒二『厄除け詩集』死からの呼び声に目覚める―ハイデガー『存在と時間』残炎の激しさ―川端康成『眠れる美女』『片腕』/谷崎潤一郎『鍵』『瘋癲老人日記』/室生犀星『われはうたえども やぶれかぶれ』いよよ華やぐいのち―宇野千代『幸福』/瀬戸内寂聴『かの子撩乱』ほか/田辺聖子『姥ざかり』『姥勝手』〔ほか〕一度きりの人生、読まずに死ねない本がある。「死ぬ術は生涯をかけて学び取らねばならないものなのである」(セネカ)、「不知、生れ死ぬる人、何方より来たりて、何方へか去る」(鴨長明)、「『サヨナラ』ダケガ人生ダ」(井伏鱒二)――ギリシア哲学から現代日本文学まで、内外の名著から、より善く老いるための箴言を厳選して懇切にガイドす
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