1995年の初めての発見から25年、われわれが知る系外惑星の数は4000個を超えた。人類はいかにして系外惑星を探してきたか。系外惑星の発見は私たちの世界観をどう変えたか。そして、科学はいかにして「宇宙における生命」に迫ろうとしているか。気鋭の天文学者が語る、系外惑星と生命探査の最前線。第1部 系外惑星探査小史―太陽系の理解から「第二の地球」の可能性まで(私たちのふるさと―天の川銀河、太陽系第三惑星、地球;最初の系外惑星が見つかるまで―挑戦、失敗、常識はずれの惑星;ケプラー計画がもたらした革命―画期的なアイデア、試練、膨大な発見)第2部 系外惑星探査の現在―探し方の進化と見えてきた世界(系外惑星の探し方―あの星に惑星はあるか?;系外惑星の多様性―太陽系とは異なる世界;系外惑星が教えてくれたこと―太陽系は特別か?地球は特別か?)第3部 「第二の地球」、発見前夜―ハビタブルプラネット探査とアストロバイオロジー(さらなる探査へ―まだ見ぬ惑星たちを求めて;系外惑星大気の調べ方―あの惑星はどんな世界なんだろう?;系外惑星とアストロバイオロジー―宇宙に生命の兆候を探す)地球のほかにも、生命を宿す惑星はあるのだろうか?そのような惑星をどうやって探せばいいのだろうか?理論と観測の両面から、系外惑星と地球外生命の探査の最前線を解説する!地球外生命を探す場所として真っ先に思い浮かべるのは、火星や土星の衛星ではないだろうか――いずれも地球と同じ太陽系内の天体だ。しかし、宇宙には生命を探すべき天体がもっとたくさん存在する。1995年、初めて太陽系外の惑星が発見された(その偉業を成し遂げたマイヨール博士とケロー博士は、2019年にノーベル物理学賞を受賞)。それは、地球から約50光年離れたペガスス座51番星のまわりを
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