文化"と"政治"をめぐる問いを深化させてきたカルチュラル・スタディーズの大いなる蓄積の後に、どのような批判的な知を構築し直せるのか?そして、新自由主義により社会が分断され、現実の基盤が崩壊するなかで、どのような知を追い求めればいいのか?"連帯"へと向かう、挑戦の書。トランプ時代のカルチュラル・スタディーズ―再定義の試み第1部 越境する文化(岐路に立つカルチュラル・スタディーズ;サブカルチャーと差異の政治;ポストモダニティとほつれゆく文化;問いとしての政治的身体;カルチュラル・スタディーズの旅は続く―追悼・スチュアート・ホール;東アジアのCultural Studiesとは何か;カルチュラル・スタディーズとグラムシの対話をめぐって)第2部 抗争する文化(「アメリカの世紀」の終わり;「アメリカ」を欲望/忘却する戦後―「基地」と「消費」の屈折をめぐって;東アジアにおける「アメリカ」という日常意識;誰が「沖縄」をしょうひするのか;アメリカニズムとは何か―古矢旬『アメリカニズム』を読む;アメリカの終わりと日本の末路―二一世紀はどんな時代か)第3部 共振する文化(皇居前から国会前へ―戦後日本と"街頭の政治"の転回;「セゾン文化」とは何だったのか;まなざしの檻 見ることの権利―見田社会学と可視性の政治;鶴見良行とアメリカ―もうひとつのカルチュラル・スタディーズ;カルチュラル・タイフーンの翼に乗って)エピローグ 劇つくりの越境者―追悼・如月小春吉見社会学の集大成!「カルスタはもう古い」そう言われてきた、トランプ米大統領が現れるまでは……。トランプ時代の〈文化〉と〈政治〉を前に、私たちに何ができるのか?カルチュラル・スタディーズの発端から、日本における受容と創造、そしてこれからの展望までを一
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