二〇一九年に創始一一五〇年、そして重要無形民俗文化財指定から四〇年、ユネスコ無形文化遺産登録から一〇年を迎えた京都・祇園祭。変遷を繰り返し、進化し続ける祇園祭に、歴史・美術・民俗・音楽などさまざまな分野・視点からアプローチ。神輿渡御・山鉾巡行などの祭と、それを支える人と技の世界に迫る。序章 祇園祭―その創始と変遷1章 祇園祭の心とその継承(祇園祭の山・鉾・屋台行事―そのかたちと心;戦中・戦後の祇園祭―守るものと伝えること)2章 祇園祭を支える人々―山鉾町と神輿会(鈴鹿山町衆の今昔;神輿渡御の舁き手とその心意気)3章 動く美術館「山鉾」の装飾品の修理と継承―様々な修理事業の現場から(祇園祭山鉾風流と絨毯;祇園祭山鉾の懸装品の新調―鶏鉾の水引と鷹山の再興)4章 祇園囃子の背景―太鼓・鉦・笛の調和(「コン・チキ・チン」の成立;祇園囃子と共に六三年 そして祇園囃子の今)〈祇園祭はこうして生まれ、作られ続ける〉〈神輿渡御と山鉾巡行──さまざまに分野・角度から祇園祭をみる〉2019年、祇園祭の創始1150年、さらには重要無形民俗文化財に指定されて40年、ユネスコ無形文化遺産に登録されて10年に当たります。本書は、祇園祭創始1150年記念事業として、京都市文化市民局文化財保護課が主催で開催予定のレクチャーシリーズ「祇園祭 温故知新」(4回)の講義内容をもとに、歴史・美術・民俗・音楽など祇園祭のさまざまな分野からアプローチしてその魅力を紹介します。【執筆者一覧】八木 透(佛教大学歴史学部教授)・植木行宣(祇園祭山鉾装飾品等専門委員、全国山・鉾・屋台保存連合会顧問)・仲林 亨(八坂神社権禰宜)・八坂神社文教課・岸本吉博(祇園祭山鉾連合会理事長)・福井藤次郎(祇園祭山鉾連合会副理事長)・吉川忠男(三若神輿会 幹
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