JPY ¥2,200
小林秀雄(一兵卒の嗤い―精神の深化という偽について;小林秀雄小論―花の美しさが美しい花の傍らに降りたった時;論理の暗転から;不行跡未熟儀相重ノ論―私的小林秀雄「感想」論)井伏鱒二(なつかしさへの帰り道から―若き日の井伏鱒二;くったくと鰯ならびに山川草木の説;「中島健蔵に」ではなく人々に;言葉に隠れて酒をくむひと;戸惑う詩情から、なつかしき現実へ―二十二歳(大正九年)から三十二歳(昭和五年);生活の中の桃源郷の夢―三十三歳(昭和六年)から三十五歳(昭和八年);桃源郷―煙の彼方の「多甚古村」)   Honya Club.com


JPY ¥6,160
井伏鱒二が発表した全ての作品を収録する。底本には初収録刊本を用い、井伏文学の形成過程をたどる。本巻には「一路平安」「多甚古村」「おこまさん」「鸚鵡」などを収録。一路平安多甚古村多甚古村補遺あのころランニング蝗高千穂旅中友人の災難おこまさん歯痛の日十二月一日仏法僧ウヰズルさん川井騒動「多甚古村」余談〔ほか〕   Honya Club.com


JPY ¥1,980
「映画法」下に製作された昭和戦時期の日本映画の「国策映画」度・「戦意高揚映画」度を検証する!「映画法」の制約を、あるいは躱し、あるいは逆手にとった、隠微な「反・国策映画」・「反・時局映画」もあった!「戦時期日本映画」イコール「国策映画・戦意高揚映画」か?新たな視座から鋭く切り込み、通説の再検討を迫る意欲作である。第1章 『人情戦風船』―山中貞雄監督・昭和一二年九月・P・C・L(原作としての黙阿弥『梅雨小袖昔八丈』;時代劇と現代劇 ほか)第2章 『路傍の石』―田坂具隆監督・昭和一三年九月・日活多摩川(未定稿としての原作と脚本の成立;監督田坂の主張―『路傍の石』は「文部省的」な映画か ほか)第3章 『多甚古村』―今井正監督・昭和一五年一月・東宝京都(原作の成立;原作・脚本・映画 ほか)第4章 『大日向村』―豊田四郎監督・昭和一五年一一月・東京発声映画(和田伝と農民文学懇話会;原作『大日向村』 ほか)第5章 『還つて来た男』―川島雄三監督・昭和一九年七月・松竹下賀茂(原作としての『清楚』と「木の都」;脚本「四つの都」の成立 ほか)   Honya Club.com


JPY ¥3,098
序章 田舎の井戸―井伏文学の二重の視点第1章 無駄のない小品―「鯉」第2章 在所への回帰―「朽助のゐる谷間」、「丹下氏邸」、「川」第3章 村人と漂民―「さざなみ軍記」、「ジョン万次郎漂流記」、「多甚古村」   Honya Club.com


JPY ¥4,806
●井伏鱒二 山椒魚/夜ふけと梅の花/屋根の上のサワン/さざなみ軍記/多甚古村/遥拝隊長/黒い雨/海揚り/厄除け詩集 より ●永井龍男 手袋のかたっぽ/朝霧/青電車/私の眼/一個/冬の日/青梅雨/刈田の畦/秋/石版東京図絵/コチャバンバ行き ●宇野千代 色ざんげ/おはん/刺す/風の音/幸福/それは木枯しか ●井上 靖 楼蘭/漆胡樽/小磐梯/月の光/道 /風濤/本覚坊遺文/ゴヤの「カルロス四世の家族」について/井上靖詩抄   Honya Club.com


JPY ¥3,080
処女作「幽閉」から戦後の傑作「黒い雨」へ、晩年最後の長篇「鞆ノ津茶会記」にいたる主要作品を論じ、大戦を挟んで輝かしい"変貌"を遂げた井伏文学の全体像に迫る。"井伏鱒二"の出発―山椒魚の悲しみ「くつたく」した「夜更け」の物語―「文学青年窶れ」の時代改稿という方法―「山椒魚」と「鯉」の成立川と谷間の文学―裏返されたモダニズム「さざなみ軍記」論―逃げていく記録「多甚古村」の周辺―谷間から海辺へ「へんろう宿」小論―作品の奥行について「悪夢」としての戦争―流離と抵抗戦後の変貌―太宰治の死まで聞書きという姿勢―「山峡風物誌」を読む井伏鱒二と甲州―釣りと文学「黒い雨」再考―自然の治癒力あるいは言葉の戦争大正・昭和・平成、3代にかけて、倦まず弛まず文学的精進を続けた文豪・井伏鱒二。処女作「幽閉」から、晩年最後の長篇「鞆ノ津茶会記」に至る主要作品を論じ、輝かしい"変貌"を遂げた井伏文学の全体像に迫る。   Honya Club.com


JPY ¥4,180
昭和一二年七月七日の日中戦争開戦以降、主にはその直接的・間接的な影響によって、文学者‐文学作品‐トピック‐その他関連する文学活動にどのような展開(変化)が生じたのか、日中戦争を関数とする時局がどのように関わったのか、また、その帰結としてどのような新たな問題が生じたのかなどについて、文学場の特徴がよく示されたと思しき複数の切り口から検証。そういった一連の問題系を、主には当時の新聞・雑誌上の文学関連言説の、あたう限り広範な調査・分析に即して、言表された限りにおける文学者の言動や作品、評価軸の変動について論じる。第1部 報告―従軍する文学者/現地報告の眼(「異彩」の特派員・吉川英治―事変報道と新聞連載小説「迷彩列車」を視座として;特異な現地報告―岸田國士『北支物情』・『従軍五十日』の読まれ方;従軍ペン部隊言説と尾崎士郎「ある従軍部隊」―文学(者)の役割)第2部 芸術―戦時下の芸術/時局へのリアクション(川端康成「高原」連作受容の変遷―日中戦争の長期化/文学場の変容;岡本かの子の軌跡―現役小説家時代の評価から没後追悼言説まで;井伏鱒二を支える"わかる読者"の登場―「多甚古村」同時代受容分析)第3部 戦場―描かれた戦場/銃後の受容(火野葦平「土と兵隊」の同時代的意義―文学(者)の位置;戦場における"人間(性)"―火野葦平「花と兵隊」序論;戦争(文学)の"実感"―日比野士朗「呉淞クリーク」試論)補論 研究対象‐方法論再考のために―自己点検としての書評分析   Honya Club.com


JPY ¥3,520
多甚古村   Honya Club.com


JPY ¥4,180
「庶民派」井伏鱒二は、漂流民、亡命者、移民なども多く描いた。彼の作品に見られる異種混淆性に「可能性の中心」を見出し、"近代"の奇妙さを炙り出した、気鋭の力作評論。作家イメージの系譜学―「庶民文学」という評価の形成「ナンセンス」の批評性―一九三〇年前後の諸作品観察者の位置、あるいは「ちぐはぐ」な近代―「朽助のゐる谷間」シネマ・意識の流れ・農民文学―『川』の流れに注ぎ込むもの「記録」のアクチュアリティ―「青ケ島大概記」"あいだ"で漂うということ、あるいは起源の喪失―『ジヨン万次郎漂流記』歴史=物語への抗い―『さざなみ軍記』「純文学」作家の直木賞受賞―『ジヨン万次郎漂流記』から『多甚古村』へ戦時下における「世相と良識」―『多甚古村』占領下の「平和」、交錯する視線―『花の町』〔ほか〕「庶民派」井伏鱒二は、漂流民、亡命者、移民なども多く描いた。彼の作品に見られる異種混淆性に「可能性の中心」を見出し、「近代」の奇妙さを炙り出す。通説を覆す気鋭の力作評論。   Honya Club.com


JPY ¥7,480
『深層の近代―鏡花と一葉』『幻想の近代―逍遙・美妙・柳浪』『制度の近代―藤村・鴎外・漱石』の三部作で明治の文学史像を構築した著者が、戦後の文学史像に迫る。1(井伏鱒二の「言葉」―「山椒魚」;古くて変わらない世界―『多甚古村』 ほか)2(「暗い絵」の青春―野間宏;「民衆」との共存―椎名麟三 ほか)3(富士の見守る幕末・維新―『富士に立つ影』;"啓蒙"の非文学性―石川達三と清張 ほか)4(戦後の「青春」―石原慎太郎と大江健三郎;創造と破壊―大江健三郎の文体 ほか)「深層の近代ー鏡花と一葉」「幻想の近代ー逍遥・美妙・柳浪」「制度の近代ー藤村・鴎外・漱石」の3部作で明治の文学史像を構築した著者が、戦後の文学史像に迫る。「表現」の戦後を解き明かす待望の書。   Honya Club.com


JPY ¥702
南国の海辺の村に新しく赴任してきた甲田巡査は平和を愛する好人物。その甲田巡査の日録のかたちで綴られた「多甚古村」は、瓢々とした著者独特の文体で、ジグザグした人間模様が生彩を放ちつつ展開される。この他、棲家である岩屋の居心地のよさにうっかりと2年間暮らすうち、一生外へ出られなくなってしまった山椒魚の狼狽と悲しみを描いた「山椒魚」など、機智的ユーモアとペーソスに溢れた井伏文学の代表作3作品を収録。「新撰クラシックス」シリーズ、第6作。   Honya Club.com