トスカニーニやシベリウスに絶賛されたアメリカを代表する黒人クラシック歌手と共に過ごした伴奏者が綴る貴重な回想録。運命的な北欧デビューから大成功のヨーロッパ・南米コンサートツアーを経て、米国史に残るリンカン記念堂の75000人コンサートまでを記す。1930年代という激動の時代に世界を駆け巡った2人の音楽家の旅。当時の貴重な写真を多数掲載。第1章 北欧の国々(北欧デビュー;シベリウスとの出会い;フィンランド演奏旅行 ほか)第2章 ヨーロッパおよび南アメリカ歌の旅(ヨーロッパツアーのはじまり;ソヴィエト政権下のコンサートツアー;パリで大成功 ほか)第3章 アメリカ合衆国(旅先でのマリアン;敬愛する母;人種問題 ほか)トスカニーニに「100 年に1 人の声」シベリウスに「完璧な表現者」と絶賛されたアメリカを代表する黒人クラシック歌手・マリアン・アンダースンと共に過ごした伴奏者が綴る貴重な回想録。母国アメリカでは国民的歌手でありながら、日本ではマリアン・アンダースンの素顔を知る本が殆どありません。この本は、彼女が母国で有名になるきっかけとなった、1930 年代のヨーロッパ、南米、アメリカでの演奏旅行の出来事を、伴奏者のピアニスト・ヴェハーネンが自らの記憶をもとに綴った回想録になります。シベリウス、ショスタコーヴィチ、トスカニーニやワルターとの交流、ソヴィエト政権下やスペイン内戦前夜の演奏会、パリ・オペラ座での公演……そして米国史に残るリンカン記念堂で行なわれた75000 人野外コンサートの感動的なシーンで幕を閉じます。歌を通じて人種の壁を乗り越えたマリアン・アンダースンの心の内も織り交ぜながら、身近にいた音楽家が繊細な筆致で綴ります。当時の貴重な写真を多数掲載!★マリアン・アンダースン(1897-1993)は米
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