初めての刀装具鑑賞に有効なのは作品を感じる力。刀装具の名品を、的確なメッセージとともに愉しみ、自然に作品との向き合い方が身に付く一冊。第1章 戦国武将と刀装具(名品は大きく見える;桃の種の伝説 ほか)第2章 江戸時代盛期の刀装具―装剣金工の技術革新(鐔に立体を発見―奈良利寿;誰からも愛される「安心」感―土屋安親 ほか)第3章 刀装具の遊び心と芸術志向―造形美の発見(絢爛たる花鳥表現;隠れた見どころ―魚々子 ほか)刀装具のきほん(拵の各部名称;鐔の各部名称 ほか)〈ミクロな世界を堪能。刀装具に込められた人の思い、技の粋〉〈こんなにすごい! 美しいだけでない吃驚仰天の技術の結集、刀装具の魅力〉刀剣の着物である刀装具は、戦闘具から装身具へと移行した江戸期に、一気に工芸的な発展をとげました。武家や富裕商人の象徴として、各時代を代表する名工が作品を作り、意匠・技術両面から日本美を雄弁に語る見事な工芸品となっています。本書は、刀装具を一般向けに紹介する本格的なビジュアル書籍。作品鑑賞を楽しみつつ、要所に刀装具を見るための技術解説等を織り込み、鑑賞しながら自然と知識が付く刀装具初心者だけでなく、愛好者にも魅力の一冊です。
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