日本漢文の粋を集め、平安期の時代思潮や美意識を知る上でも貴重な文献「本朝文粹」。第三巻では、和歌序、そして源順の詩文を中心に十三編を対象に、各詩文の書かれた背景や、文体・文書の形式まで克明に解説。現代語訳も併記。漢文をより深く味わうための入門書。村上天皇の四十の御算を賀し奉る和歌の序(藤原後生)―天皇を祝う和歌序一条院中宮御産百日の和歌の序(藤原伊周)―親王を祝う和歌序後一条院の女一宮の御着袴の翌日の宴の和歌の序(藤原斉信)―内親王を祝う和歌序左丞相花亭遊宴の和歌の序(菅原文時)―左大臣邸の和歌序法華経二十八品を讃する和歌の序(藤原有国)―仏事の場の和歌序第七親王の読書閣に「弓勢は月の初三」を賦す詩の序(源順)―源順の詩文(一)親王邸の詩序西宮の池亭に「花開きて已に樹を匝る」を賦す詩の序(源順)―源順の詩文(二)源氏邸の詩序淳和院に「波は水中の山を動かす」を賦す詩の序(源順)―源順の詩文(三)学生時代の詩序在納言の奨学院を建立する状(高岳五常)―大学寮別曹の設立侍中亜将を撰和歌所別当と為す御筆宣旨の奉行文(源順)―源順の詩文(四)『後撰集』の撰者として撰和歌所の〓(らん)入を禁制する文(源順)―源順の詩文(五)『後撰集』の撰者として藤原明子の帯ぶる爵を停めて男佐時に一階を加へんと請ふ状(源順)―源順の詩文(六)子に位を譲る尾無き牛の歌(源順)―源順の詩文(七)尻尾を失った牛日本漢文の粋を集め、平安期の時代思潮や美意識を知る上でも貴重な文献「本朝文粹」。本書では、和歌序、そして源順の詩文を中心とした13編を対象に、各詩文の書かれた背景や、文体・文書の形式まで克明に解説。
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