JPY ¥3,630
日本のみならず、海外にもその名が知れわたるようになっていた黒澤明の二四本目の監督作品。山本周五郎の「赤ひげ診療譚」を原作に、江戸時代の養生所の医師と見習い、そして患者たちの姿が赤裸々に描かれる。ヴェネチア国際映画祭サン・ジョルジョ賞受賞。黒澤明『赤ひげ』を語る『赤ひげ』作品解説黒澤明プロフィール監督の視線で語る黒澤映画 山田洋次(映画監督) 『赤ひげ』は一番見事なシンフォニー。特別企画・誌上トークショー1 加山雄三「黒澤さんが赤ひげで、僕が保本だった。」特別企画・誌上トークショー2 香川京子「どうして、私が、こういう役を?と(笑)。」三船敏郎プロフィール加山雄三プロフィール二木てるみ・内藤洋子プロフィールスタッフ紹介―山本周五郎・村木与四郎・森弘充〔ほか〕巨匠名作に挑む。これぞ黒澤映画の集大成! 60年代前半、「用心棒」「椿三十郎」「天国と地獄」と立て続けに話題作を発表し、世界的な評価をゆるぎないものにした黒澤明が、文豪・山本周五郎の原作と四つに組み、渾身の力で送りだしたのが「赤ひげ」だ。実在した小石川養生所のほぼ実物大のセットを撮影所に築いた黒澤は、クランクイン数ヶ月前からスタッフ総出で建物の柱や床を磨き、経年変化のリアリティーを作り上げたという。映画がもっとも活気を持っていた時代へのオマージュを込めて、山田洋次が「赤ひげ」制作の過程を語る。出会いのシーンで満天を覆って降り続く雪や、地震で崩壊した江戸の町など、今日ではCGでなければ作れない壮大な映像美から、人を刺そうとする狂女が振りかざす簪に宿る光という一瞬のタイミングまで、黒澤のこだわりはその極致を迎える。まさに悪魔のように大胆にして天使のように繊細なその撮影現場の思い出をを野上照代が書き下ろす。カメラに映ることのない引き出   Honya Club.com


JPY ¥1,650
職人・達人の博雅にときめいて、まだまだ知らない日本に会いにゆこう。月刊誌『和樂』の人気連載がついに単行本化。2年をかけて全国を巡った、知られざる先達の偉業を探る旅。いにしえの中にモダンな日本が見えてくる。鮮やかな偉業・再発見(小村雪岱の「鏡花本」―泉鏡花記念館(石川県金沢市)、埼玉県立近代美術館(埼玉県さいたま市);雪の殿様が愛した雪華―古河歴史博物館、鷹見泉石記念館(茨城県古河市);〓(けい)斎の「略画式」―津山郷土博物館、津山城(岡山県津山市) ほか)古の手わざと今を結ぶ(天から授かる蚕の糸―西予市野村シルク博物館(愛媛県西予市野村町);飾り簪―澤乃井櫛かんざし美術館(東京都青梅市)、飾り簪・三浦孝之(東京都墨田区);甲州印傳の袋―印傳博物館、印傳屋上原勇七(山梨県甲府市) ほか)"今"を映す千代紙―菊寿堂いせ辰(東京都台東区)特別講座(蒔絵師・原羊遊斎のもうひとつの雪華文様―永青文庫(東京都文京区);奇想の絵師・河鍋暁斎の物語―河鍋暁斎記念美術館(埼玉県蕨市);「きもの美」鼎談―染織家・志村ふくみ、和裁師・村林益子)「日本には世界に勝る文化がのこっている」。そのことに気づいた女優・山口智子さんが、日本中の気になる美術、工芸の地を訪ね、知られざる先達の偉業を巡る"新しい旅"案内。山口さんのずば抜けたセンス、独特の眼を通して、「まったく知らなかった、かっこいい日本」が見えてきます。第1部では、歴史上の知られざる絵師たちの作品や、名所に遺る文様などに注目した「日本美術」巡り。第2部は消えゆこうとする工芸。本1冊が華やかなアートブックになっているのも魅力です。   Honya Club.com


JPY ¥2,200
黄楊櫛―竹内勉江戸切子―小林淑郎犬張子―田中作典江戸筆―亀井正文江戸指物―戸田敏夫江戸扇子―深津佳子本手打ち毛抜き―倉田義之江戸小紋―小宮康正足袋―石井芳和東京桐箪笥―林正次〔ほか〕江戸からの伝統を受け継ぎ、未来に繋ぐべく、一徹にわざを磨き続ける職人たちがいます。ひとつひとつ、丁寧に体で憶えたわざから、美しい「一生もの」が生み出されます。今を生きる職人たちのわざから生み出された「ものたち」は、モダンデザインと見紛うほど現代性に溢れています。「切子」「扇子」「指物」「結桶」などなど……、いま私たちの家にあると、生活に彩りを与えてくれる「みごとなもの」の数々と、味わい深くセンスのよい職人たちのわざの世界を堪能できる一冊です。 この本で紹介する「もの」と名職人さんは、 黄楊櫛 竹内勉さん 江戸切子 小林淑郎さん犬張子 田中作典さん 江戸筆 亀井正文さん江戸指物 戸田敏夫さん江戸扇子 深津佳子さん本手打ち毛抜き 倉田義之さん江戸小紋 小宮康正さん足袋 石井芳和さん東京桐箪笥 林正次さん江戸からかみ 小泉幸雄さん 引手金具 堀口宏さん江戸すだれ 田中義弘さん 江戸風鈴 篠原儀治さん・裕さん釣りしのぶ 深野晃正さん碁盤 前沢道雄さん 江戸甲冑 加藤一冑さん江戸和竿 中根喜三郎さん 今戸焼 白井裕一郎さん江戸鼈甲 磯貝一さん・英之さん唐木細工 土倉昭夫さん曲物 大川良夫さん銅おろし金 勅使川原隆さん江戸結桶 川又栄風さん木彫看板 坂井保之さん木版画摺 松崎啓三郎さん錺簪 三浦孝之さん江戸玩具 杉原茂夫さん押絵羽子板 西山鴻月さん 宝船熊手 吉田啓子さん・京子さん の30品、33名。 仕事場でお話を聞いた著者は、田中敦子さん、フォトグラファーは、みなもと忠之さん、ブックデザインは、菊地敦己さん。   Honya Club.com


JPY ¥9,900
第1章 雜劇から南曲へ(元雜劇テキストの明代以降における繼承;明刋雜劇テキストの南曲への繼承)第2章 『西廂記』雜劇における繼承(弘治本『西廂記』について;『董西廂』から『西廂記』への繼承―曲辭と構成の側面から)第3章 南曲テキストにおける繼承と展開(明清刋散齣集について;『琵琶記』テキストの明代における變遷―弋陽腔系テキストを中心に;『白兔記』テキストの繼承―戲曲テキストの讀み物化に關して;『玉簪記』について)第4章 内容と役柄の變遷をめぐる問題(「淨」考―役柄の變遷)著者のこれまでの中國古典戲曲に関する論考をまとめた書。元代以降・明代を中心に刊行された戲曲のテキストを対象として考察。「「西廂記」雜劇における繼承」「南曲テキストにおける繼承と展開」など4章で構成。   Honya Club.com


JPY ¥1,388
惚れた男への一途な情に生きる女たち。一本の簪をめぐる秘められた女心を哀しく描く時代傑作集。   Honya Club.com


JPY ¥28,600
南北襲名以前より、江戸の新しい世話狂言を確立した勝俵蔵の最初の作品『江の島奉納見台』をはじめ、五世松本幸四郎の当たり役、盗人引窓与兵衛を描いた『春商恋山崎』など、貴重な未刊行作品が第一人者の手によって生き生きと蘇る。江の島奉納見台―金簪の甚五郎壮平家物語―島の為朝と幽霊屋清左衛門春商恋山崎―引窓与兵衛鳴響御未刻太鼓―御堂前の仇討ち館結花行列―長局の岩藤暫のつらね奴しばらくのつらね蝶鵆松太夫番付影印驚くべき綯い交ぜの世界 江戸時代を代表する狂言作者鶴屋南北の作品群は、明治以降、再発見・再評価を繰り返しながら上演され、歌舞伎のみならず現代劇にも及ぶ「南北ブーム」を巻き起こしてきた。 大正期、昭和期と二度にわたる全集刊行で、実質的なデビュー作となった『天竺徳兵衛韓噺(いこくばなし)』をはじめ多くの作品が紹介され、南北の実像が鮮明になったが、それでもなお、詳細は解明しきれていないといっていい。 大著『評伝 鶴屋南北』で知られる南北研究の第一人者古井戸秀夫氏は、半生をかけてさまざまな原本を精査・点検し、全集未収録の諸作品の活字化を試みた。本作品集全三巻は、その偉業の一端を明らかにし、新たな南北像を蘇らせるものである。 第一巻は、57歳で鶴屋南北を襲名する以前、勝俵蔵を名乗り、立作者として名実ともに江戸劇壇の頂点に立って活躍する時代の作品を収録している。 中でも巻頭の『江の島奉納見台(ほうのうけんだい)』は、河原崎座の座頭となった坂東彦三郎のために書き下ろされた、勝俵蔵の単独作と推定される最初の台本である。 他にも、幸四郎の当たり役、引窓与兵衛の初演作『春商恋山崎(はるあきないこいのやまざき)』など、各作品は、驚くべき綯い交ぜの世界に満ち溢れている。   Honya Club.com


JPY ¥628
その美しさと十一歳とは思えぬ卓越した技で評判の女手妻師・菫太夫が、高価な紫水晶とともに出番前の楽屋から忽然と姿を消した。人捜しを生業とする鶴亀屋の鶴川梅太郎は、ふた親から依頼を受け早速探索を始めるが、手掛かりは楽屋に残された椿の花を模した簪一本だけだった…。好評書き下ろしシリーズ第八弾。   Honya Club.com