時代・地域を越えて瞑想法を通観する第一章、独自の価値観を有するブータン王国の仏教を解説する第二章、そして、現代社会において避けて通れない医療における仏教を論じる第三章から成る。第1章 瞑想のダイナミズム―初期仏教から現代へ(インド世界における心の観察;東アジア世界における止観の受容と展開;日本における止観の受容と発展)第2章 ブータンの実践仏教と国民総幸福(GNH)(ブータンの概要;ブータンの仏教とその思想;ブータン社会における仏教の応用実践;ブータンの幸福感の応用可能性)第3章 現代医療と向き合う(現代医療の進展;教育研究機関における取り組み;生命倫理の四原則;「黄金律」(Golden Rule)と「不放免」の教え;ブッダの教えから学ぶ)シリーズ四回配本第5巻は、現代社会に息づく仏教を三章にわけて論ずる。仏教が果たしうる今日的役割とは。【目 次】はしがき (船山 徹)第一章 瞑想のダイナミズム――初期仏教から現代へ―― (蓑輪顕量)はじめに第一節 インド世界における心の観察輪廻との関連 / 釈尊の悟り / 念処――釈尊の心の観察法 / 念処の目的 / 五蘊の発見 / 止観の内実 / 論典が伝える展開第二節 東アジア世界における止観の受容と展開入息出息観と不浄観 / 南北朝時代における心の観察 / 天台の止観 / 禅宗の展開 / 唐・宋代の公案と行 / 話頭禅第三節 日本における止観の受容と発展古代の受容 / 院政期における心の観察 / 中世の受容と展開 / 良遍の理解 / 近世初頭の展開 / 良寛、日臨および妙好人 / 近代の展開 / 戦後・現代の展開おわりに第二章 ブータンの実践仏教と国民総幸福(GNH) (熊谷誠慈)はじめにブータンと幸福第一節 ブータンの概要ヒマラヤの王国ブータン / ブータン
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