JPY ¥3,190
プロテスタント諸国の盟主スウェーデン王グスタフ・アドルフの戦死で七歳にして女王となり、一八歳にして親政をはじめるやめざましい能力を発揮して三〇年戦争を終結させたクリスティナ。英明な彼女がデカルトを招聘してまで学びたかったものは何だったのか?突然の退位とカトリックへの改宗は、デカルトの影響によるものか、それとも単なる気まぐれか。独立不羈の英雄的精神は、コルネーユの悲劇に登場するヒロインをも彷彿とさせる。デカルト、コルネーユと謎にみちたバロックの女王。三巨星をめぐり、カッシーラーの省察は冴えわたる。第1部 デカルトとコルネーユ(心理的、道徳的親近性;悲劇概説)第2部 デカルトとスウェーデン女王クリスティナ(デカルトとクリスティナの改宗;一七世紀における「普遍神学」と自然宗教の問題;一六世紀と一七世紀におけるストア主義の復興;デカルトの情念理論と思想史におけるその意義;クリスティナ女王と一七世紀における英雄の理想)18歳でプロテスタント諸国の盟主として30年戦争を終結させた女王の改宗と退位の謎とは。哲学の泰斗の省察が冴える隠れた名篇。   Honya Club.com


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マキャヴェリからホッブスまで―。近代的世界観はどのようにして生まれたか。ルネサンスから17世紀まで―中世から近代への移行期に生じた精神的雰囲気(クリマ)の巨大な揺らぎと変容。序論 方法論についての若干の考察第1章 近代的世界観の胚胎(ルネサンスにおける人間論の二方向;主観―客観二元論成立の基礎;近代自然科学の誕生;マキャヴェリ)第2章 近代的世界観の胎動(美術史におけるマニエリスム概念を精神史一般に導入する試み;マキャヴェリのマニエリスム的解釈;懐疑主義;新ストア主義;ボダン)第3章 近代的世界観の誕生(バロック的人間像の成立;デカルト哲学の精神史的意義;ホッブス;スピノザ)結尾 経験主義の登場による近代的世界観の新たな展開   Honya Club.com