古代ローマから受け継がれるイタリア菓子。その歴史と物語を知る。北部(トルタ ディ ノッチョーレ;バーチ ディ ダーマ ほか)中部(カスタニャッチョ;パンフォルテ ほか)南部(ミリアッチョ ドルチェ;トルタ カプレーゼ ほか)島部(ズブリチョラータ;トルタ アル ピスタッキオ ほか)南北に細長いイタリアは、郷土菓子も地方それぞれに特色があり、土地土地の風土や特産物、歴史に基づいた由来があります。特徴としては、粉の味わいを大事にした焼き菓子が豊富で、見た目の素朴さとともに食べ飽きないおいしさがあります。ナッツやドライフルーツ、フルーツの砂糖漬け、とうもろこしや麦などの穀類を多く使いますが、似た名称でも土地が変われば工程が変わり、一見見た目が似ていても生地の中身が違う…地方ごとに独自の文化があるのがイタリア菓子の面白いところです。アラブ文化の影響を色濃く受け継ぐシチリア島ともなると、イタリア本土とは違う独自の文化が見られます。北部では日本でも人気のティラミスやパンドーロはヴェネト州、パンナコッタはピエモンテ州、パネトーネはロンバルディア州のもの、イタリアンレストランの定番ズコットは中部トスカーナ州、ババ(日本ではサバランでおなじみ)は南部カンパーニャ州、リコッタクリームたっぷりのカンノーロはシチリア島の名物です。本書では、州ごとに107種類のイタリアンドルチェの、お菓子の由来とレシピを丁寧に解説します。シンプルな見た目と、素朴で滋味深い味わいのイタリアン・ドルチェの魅力をお愉しみください。■目次抜粋はじめに粉のおいしさを味わうイタリア菓子北部トルタ ディ ノッチョーレ/バーチ ディ ダーマ/リングエ ディ ガット/ボネ/パンナ コッタ/パンドルチェ ジェノヴェーゼ/ズブリゾローナ/アモール ポ
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