タイヤの原料として現代の交通化社会を支えるゴム。天然ゴムを産み出すヘベア樹(パラゴムノキ)は現在主に東南アジアと南アジアで栽培されているが、その原産地はアマゾンである。ゴムの樹はどのようにしてアマゾンを脱出し、世界中に広まったのか?また、それは人類の社会に何をもたらし、どこへ導くのか?ヘベア樹の移植と交通化の立役者である4人の男たちの生き様を軸に、天然ゴムのダイナミックな歴史を生き生きと語る。序章 天然ゴム前史第1章 キナノキのプラント・イントロダクション―ヘベア樹に先行したマーカムの試み第2章 若きウイッカムとゴムとの出会い―ニカラグア、オリノコ、そしてアマゾンへ第3章 ヘベア樹プラント・イントロダクションの始動―ウイッカムとキュー植物園・インド省の綱引き第4章 ヘベア樹のオデッセイ―アマゾンからキュー植物園、そして南アジア・東南アジアへ第5章 ウイッカム、失敗に魅入られたプランター第6章 ゴム・プランテーションの確立とリドレイ第7章 ブラジルへ里帰りしたヘベア樹―フォードとフォードランディア第8章 天然ゴムに魅せられた人々―この奇妙な植物資源の科学第9章 21世紀における「交通化社会」と人類終章 天然ゴムの未来ゴムの樹はどのようにして原産地アマゾンを脱出し、世界中に広まったのか。また、それは人類の社会に何をもたらし、どこへ導くのか。4人の男の生き様を軸に、天然ゴムのダイナミックな歴史を生き生きと語る。
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