本書は、観光人類学の嚆矢であると同時に、「ホストとゲスト」という枠組みを世に問うた観光学の古典としても名高い。移動、余暇、非日常性などの人類学理論から観光を考える視座を提示した上で、世界各地におけるホストとゲストの関係や観光開発による文化変容をつぶさに描き出す。第1部 観光と余暇―理論的概観(観光―聖なる旅;帝国主義の一形態としての観光)第2部 非西欧社会における初期の観光(エスキモー観光―境界人とそのミクロ・モデル群;先住民観光における性別役割―クナ・モラ、クナ・ヤラと文化的生き残り ほか)第3部 ヨーロッパのリゾートにおける観光(切り売りされる文化―文化の商品化としての観光に関する人類学的展望;カタルーニャのリゾート都市における観光とツーリストの見方の変化)第4部 複雑な社会における観光(ノースカロライナ州沿岸地域の三つの町における観光と開発;観光がアメリカ合衆国南西地方インディアンの芸術と工芸に与えた影響 ほか)第5部 観光の理論に向けて(人類学的視座からの観光研究)観光研究における古典の完訳 フィールドと理論を往還し、未知なる学問領野を開拓する。本書は、観光人類学の嚆矢であると同時に、「ホストとゲスト」という枠組みを世に問うた観光学の古典としても名高い。移動、余暇、非日常性などの人類学理論から観光を考える視座を提示した上で、世界各地におけるホストとゲストの関係や観光開発による文化変容をつぶさに描き出す。
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