物理学者のリチャード・ファインマンは、核の臨界量の試験を「ドラゴンの尻尾をくすぐる」と表現した。「神の火」を獲得し「神秘的宇宙の入り口」立ったアメリカはその後、世代を重ねて核とどう向き合ったのか―核実験、民間防衛教育、サブカルチャーから読み解いたアメリカの素顔。序章 原爆の核心にまつわる物語第1章 放射能に汚染された風景を熟知する主役たち第2章 死の灰の物語第3章 核への接近と核の忌避―社会科学者と核兵器第4章 個人と国家のサバイバル第5章 いい爆弾・悪い爆弾第6章 アトミック・キッド―子どもvs原子爆弾終章 魔術世界と世俗の人びと原発事故は、「スローモーション」の核戦争だ…。アメリカでは核兵器開発、日本では原発導入・増設の合い言葉となった「アトムズ・フォー・ピース」の罠と嘘を、「核のイコノグラフィ」の中からえぐりだす。
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