本書は、社会や政治の領域で地位、影響力、正統性、知識という形で現れる権力が、どのように獲得され、行使されているのか、政治学、社会学、心理学など「学際的」な視点で迫る。家庭、学校、職場における日常的な場面から、選挙や政策形成といった国政まで、権力の変遷を「多角的」に考察、その「文脈依存性」を浮き彫りにする。権力とは1 どのようにして人は社会的権力を「学ぶ」のか(学校教育制度と権力;政治的選好の形成と権力)2 社会政策と人々の対応(家族政策と権力作用―「統治性」ガバナンスと日本の家族;子どものインターネット利用とその規制;保育園は国からの圧力にどう抵抗しているか;家庭における「権力」―夫婦間の家事分担における公平感の規定要因)3 職場における権力(権力とジェンダーのトライアングル;労働組合と労働者;在地外国人の経済的位置づけと経済活動;東アジアにおける階層的なソーシャルネットワークがもたらす勢力の検討)4 政治的権力(責任者はいったい誰なのか―戦後日本の政策形成における政治的権力と官僚への委任をめぐる言説の展開;権力への執着―政治家と再選;地方が「主役」にさせられる―分権改革に関する言説の変遷;「普通」プラス「クール」―再軍事化とジャパンブランドの再構築と民主主義;反権力集団とその展望)この国の権力はどう変わったのか?本書は,社会や政治の領域で地位,影響力,正統性,知識という形で現れる権力が,どのように獲得され,行使されているのか,政治学,社会学,心理学など「学際的」な視点で迫る。家庭,学校,職場における日常的な場面から,選挙や政策形成といった国政まで,権力の変遷を「多角的」に考察,その「文脈依存性」を浮き彫りにする。◆主な目次第1章 権力とは●Section 1 どのように人は社会的権力を「学
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