化学染料を使わずに天然素材で糸や布を染めていた時代の色彩とは。植物染による日本の伝統色を追究してきた著者が、折々の季節、行事にまつわる色を解説。物語や歌に込められた四季の想いを手掛かりに、古来の色彩感覚を甦らせる。紅花、藍、刈安などによる古法の染色方法を解明しつつ、古くは平安時代にさかのぼり、日本人が色とどのように付き合ってきたかを紹介。美しいカラー写真とともに綴る、「日本の伝統色」入門書。第1章 日本の伝統色(梅の色香;桃;柳色のうつろい ほか)第2章 千年の色 天然色を染める(「古き」に学ぶこと多く;美しい色には「灰」が必要;自然を巧みに利用する技術 ほか)第3章 季の花色(二十四節気にちなんで)(立春―柳色の移ろい;雨水―土筆出づるころ;啓蟄―桃の雫 ほか)日本にはこんなに豊かな色彩があった!
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