日本は一時は世界経済の機関車と呼ばれていたこともありますが「機関車」は、日本の工業技術の発展を語るうえで欠かせない存在です。本書では内外の電気機関車とディーゼル機関車について、その構造と技術の発展の経過、各国の状況とメーカーの変遷などを長らく車両の開発・設計に携わってきた2人の著者が詳細に解説しました。改訂版では、旧版から2年間の世界情勢の変化、たとえば中国での各社勢力の変化と生産の急減、インドの技術導入の開始、ヨーロッパ3強ではボンバルディアの経営問題、主なメーカーの現地生産と投資の進展、とくに目覚ましいディーゼル機関車でのGEの進出などが追加され、技術的には粘着の解析に関することやスイスの状況と操舵台車のことが追加されています。第1章 機関車の基礎知識第2章 電気機関車第3章 電気式ディーゼル機関車第4章 液体式ディーゼル機関車第5章 インバータ式の電気機関車とディーゼル機関車第6章 新しい方式の機関車第7章 粘着特性の解明と制御第8章 電機技術第9章 車体と台車の技術第10章 機関車のマーケット・業界・生産状況第11章 これからの課題
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