第1章 江戸ー昭和初期(戦前)(武蔵石寿―日本最古の昆虫標本の作製者;佐々木忠次郎―近代養蚕学・農業害虫学の開祖 ほか)第2章 昭和中期(戦後)ー平成(五十嵐邁―蝶類幼生期研究の大家;江田茂―国内有数の大収集家 ほか)第3章(幻の大蝶「ブータンシボリアゲハ」―ブータン国王陛下からの贈呈標本;昆虫―東京大学総合研究博物館データベース ほか)第4章(展示制作―立案から完成まで;会場風景)"東京大学総合研究博物館に収蔵されている膨大な昆虫標本を公開した特別展図録.江戸時代に作製された日本最古の標本,ブータン国王から寄贈されたアゲハ蝶,そして昆虫学史上に名を連ねる研究者たちのコレクション.昆虫博物館の裾の野の広さと深さを体感できる.「はじめに」(矢後勝也)より抜粋「 日本の昆虫学は東京大学に端を発し、様々な学術分野や研究機関に枝分かれして今に至ります。この学問の発展には専門機関の研究者だけでなく、むしろ在野の研究者の貢献も大きいところです。その間、学術研究や教育普及のために収集され、本学に集積・寄贈されてきた昆虫標本も膨大な数に及びます。 本特別展では、東京大学総合研究博物館に収蔵されている約70万点の昆虫標本のうち、日本の昆虫研究史の源流ともいえる学術標本から現在に至るまで継続的に収集、研究されてきた秘蔵コレクション約55,711点を一挙公開しました。 この中には約200年前の江戸時代に生きた本草学者・武蔵石寿の作製による日本最古の昆虫標本、近代養蚕学の父・佐々木忠次郎やミツクリザメで知られる箕作佳吉の明治?大正期の昆虫標本、昭和初期に採集された鳥類学者の侯爵・山階芳麿やセミ博士と呼ばれた加藤正世の昆虫標本、ブータン国王陛下から贈呈されたブータンシボリアゲハ、昆虫学史上に名を連ねる五十嵐邁、江
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