イタリア生まれの作曲家ジョヴァンニ・ズガンバーティの作品集。このアルバムには彼の2つの作品を収録。ワーグナーを思わせる半音階進行を積極的に用いたドイツ・ロマン派風の様式を持つ交響曲第2番は、1881年にローマで初演、フィレンツェ、ミラノで相次いで演奏され大成功を収めました。その翌年にはロンドン、1884年にはパリで演奏されたものの、なぜか出版されることがなく、彼の死後の追悼演奏会で演奏されて以降、総譜は行方不明となり、オーケストラのパート譜のみが残存。21世紀になって音楽家ロザリンド・トリュープガーが3年がかりで作品を復元し、2012年にこの録音が実現、2014年に改めて演奏会が行われました。同じく世界初録音となる「シンフォニア・エピタラミオ(婚礼の交響曲)」は1888年9月12日、サヴォイア公アマデオの結婚式で演奏された曲。3つのパート、5つの楽章で構成され、各々のパートには結婚式に関連した場所にちなんだタイトルが付されており、全体的に祝祭ムードが漂う美しい作品に仕上がっています。 (C)RS
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