映画やドラマ、特定の企業や商品と提携して作られた歌―タイアップソング。日本の戦後歌謡史は映画、ラジオ、CM、テレビドラマなどと結びついたタイアップソングの歴史でもあった。コカコーラのCMソング、レナウンの「ワンサカ娘」、資生堂のイメージソング、JAL、ANAの沖縄観光キャンペーンソング、そして、テレビのトレンディドラマの主題歌など―ポピュラーミュージックはさまざまな媒体と手を組んで数々の名曲、ヒット曲を世に送り込んできた。九〇年代には年間ヒットチャートの九割をタイアップソングが占めるまでに隆盛した、あの懐かしの歴史をいま振り返る。新しい歌謡史研究の試み戦前と戦後初期のタイアップソングテレビの音楽バラエティ番組は何を変えたのかテレビCMの成長期とタイアップソング大イベントを支えたタイアップソング台頭する新しいタイアップソングたちCMソングからイメージソングへイメージソングと『ザ・ベストテン』の八〇年代TVドラマとタイアップソングの時代ビーイングとタイアップの時代へJポップの全盛期時代ポスト・タイアップ時代タイアップ賛否両論日本の戦後歌謡史は、タイアップソングの歴史でもあった。映画、TVドラマ、CMなどと手を組んで、忘れがたい名曲、ヒット曲を大量に生んできた、日本独自のタイアップ方式から見た懐かしのポピュラー音楽史。
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