BS‐TBS番組を書籍化。大反響シリーズついに完結!二・二六事件後、焼け太りのように強権化する軍部。一か八かの開戦、そして招いた破滅。いまこそ問い返したい「あの戦争はなんだったのか」。昭和11年 「下士官兵に告ぐ」二・二六事件の結末と軍の暴走昭和11年 「ドイツと手を組む」という決断 日本の分岐点昭和11年 「父の仇を」軍閥後継者・張学良が抗日戦線に合流昭和12年 満州皇帝の実弟・溥傑の政略結婚と「死なう団事件」昭和12年 待望の名族宰相「プリンス・コノエ」近衛文麿登場昭和12年 盧溝橋事件 日中の戦端を開いた一発の銃弾昭和12年 ソ連の「新皇帝」スターリンの野望と陰謀昭和12年 満映理事長・甘粕と大スター・李香蘭の正体昭和12年 「東条ごときが」石原莞爾との根深き確執昭和12年 日中和平工作 ポイント・オブ・ノーリターン〔ほか〕読者から待望の声殺到の大人気シリーズ、ついに完結!昭和11年の二・二六事件から、昭和20年8月15日の玉音放送までの10年間。満州事変、国連脱退、日中戦争、ノモンハン事件と、領土拡張への野望を隠さない日本軍部。政党政治も、名族宰相も、そして天皇も、その暴走を止めることはできなかった。1941年12月8日、マレー半島コタバルへの上陸、および真珠湾攻撃によってはじまった対英米戦争は、やがて全世界の連合国47ヵ国を敵に回す絶望的な戦闘へとドロ沼化していった。いっぽう、中国の蒋介石は、妻の宋美齢がたびたびワシントンに飛び、日本を相手に戦うことの正当性を訴え、支援を取り付けることに成功する。アメリカ、イギリス、ソ連は中国を連合国の主要な一員と認定し、この枠組みは、戦後の国際秩序にも反映されることになる。ビルマの首都ラングーンから、蒋介石政権の根拠地・南京を結ぶ「援蒋ルート」に
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